金融車とは

金融車とは、以前の所有者がマイカローンなど、車購入時に組んだローンの返済ができなくなってしまい、返済しないまま売却してしまった車のことを指します(いろいろなケースがありますが、このパターンが多数です)。当然ローンの支払が終わっていませんので、車の名義がローン会社や会社名義になっていることもあり、購入者の名義に変更できないことやナンバー変更が出来ないこともあり、このことが後々のリスクとなりえるので注意が必要です。

金融車のメリット

金融車の一番のメリットは価格が安いという点です。一番のメリットというよりも、これくらいしかメリットがないのではないでしょうか。

※当サイトは金融車の購入をオススメするものではありません。

金融車が違法になってしまうのかどうかはわかりませんが、多くのリスクがあることは事実です。細かいリスクに関しては、後ほど詳しくご説明します。

唯一のメリットである安さですが、これについても売る時に値段が付きにくいということで、結局、相殺されてしまいますので、あまりお得ともいえないのではないかというのが当サイトの見解です。

安く車を買うことも大事ですが、今乗っている車を高く売ることで、金銭的に得をすることのほうが現実的です。

例えば、以下の中古車査定の一括見積サービスを使えば、最大10社の見積もり額をすぐに知ることが出来ますので、その中で最高値の会社に売ることで、下取りよりも平均して17万円お得というデータもあります。こういったものを活用したほうが、ノーリスクかつ、金銭的にもお得といえるでしょう。

金融車のデメリット

金融車のデメリットは、山ほどあります。それだけリスクやデメリットが多いからこそ、高級外車であっても安く買えるのですから当然と言えば当然です。

・安全性

確かに、購入時の販売店がしっかりと整備してくれれば、その時には安全に走行が可能ですが、問題は修理やパーツ交換の時なのです。所有者が自分ではないので正規ディーラーで対応して貰えないことがあり、しっかりとした点検整備が行われないまま乗ってしまったりすると当然、危険な状態で走行することになります。

・悪徳販売業者と購入手続きの問題

車両を購入する際には、印鑑証明、譲渡証明書、委任状等の書類やそれに伴手続きが必要になりますが、悪徳な業者の場合は、これらの手続きをすっ飛ばしてしまう可能性もありますし、そのことに気が付かずに車を使用しているとご自身にも何かしらのリスクが降りかかる可能性があります。

・交通事故を起こした場合

事故を起こしたとき、名義は元の使用者のままですので、警察から名義について問われることもあるかと思いますが、この時に委任状などをしっかりと提出できればまだしも、ネットオークションや悪徳企業者から購入してしまった場合、委任状などの書類に不備があるケースもありますので注意が必要です。

また事故を起こした場合、保険の観点からもリスクがあります。車の所有者は自賠責保険に加入するのが一般的ですが、何度も言う通り、金融車の場合は、所有者が元のオーナーやローン会社など、とにかく自分ではないケースがほとんどなので、保険金の支払いがされないことがあります。もちろん、任意保険でも同様のリスクがありますので予め頭の片隅に入れておきましょう。

・過去、犯罪に使われた車の可能性もゼロではない

金融車はナンバー変更ができないケースがあり、過去の所有者のナンバーになっていますので、購入者がその車を使って犯罪行為を行ってしまった場合でも身元が割れにくいことがあり、犯罪などに使われてしまった車をつかまされる可能性もゼロではないと知っておきましょう。

・盗難届が出された場合

元のオーナーが車を担保にお金を借りた場合、お金を貸した側(債権者)が、どうせ返済は出来ないだろうということで、車を金融車として一般の消費者に売却してしまった後に、元オーナーが借金を完済した場合、当然車を返してほしいと考えるわけですが、その際に既に別のオーナーのもとに渡ってしまえば、盗難届を出されるリスクも少なからずあり、所有者に返還しないといけないケースも無いとは言い切れません。

・車検が通せないリスク

一般的な車であろうと金融車であろうと、車検に通さないというのは違反ですので、必ず車検には通さないといけないわけですが、車検を受けるためには能善証明書が必要になります。金融車の販売店がきちんと納税証明書を用意してくれるのかどうかは事前にしっかりと確かめておく必要があるかもしれません。

・違反をしてしまった場合

金融車に乗っていて違反をしてしまった場合、特に駐車違反などは多いかと思いますが、その通知は、所有者のもとへ届きますが、金融車は所有者の変更は出来ない為、自身のもとに通知が来ないので違反金を払わずに滞納してしまう異なります。こうなってしまうと車検が通せなくなってしまいます。

金融車に関するQ&A

・任意保険には加入できるの?

任意保険に加入できるかどうかは、最終的には、あくまでも民間の保険会社各社の判断ということになりますが、大抵の保険会社は、記名被保険者と車両所有者が一致していないと保険に加入することが出来ないと思いますので、なかなか現実的には難しいものと思われます。仮に保険加入が出来たとしても、万が一、事故を起こした場合に保険金の支払いは車検証上の名義人に行われることが一般的ですので、保険金を受け取ることが出来ず、毎月の保険料を支払うだけでいざというときに保証を受けられないという最悪なケースも想定しておきましょう。

・ナンバーの変更はどうすればいいの?

ナンバーを変更する為には、一般車両と同じように最低限の必要書類をそろえることはもちろんですが、それに加えて所有者の委任状が必要になりますので、そこが一番のハードルになります。金融車販売店がどこまでサポートしてくれるかによって、ナンバー変更の難易度は大きく変わってくるでしょう。

・名義変更は出来る?

金融車の名義変更をするためには、以前の所有者がローンを完済しなくてはいけませんので、相手の金銭的な事情が分からない以上、なかなか難しいと言わざるを得ません。ローンの金額によっては、自分が払ってしまってもいいのかもしれませんが、それでは安く購入できるという金融車唯一といってもいいくらいのメリットが吹き飛んでしまいます。現実的にはあきらめざるを得ないでしょう。

・金融車を売却するときは?

一般的な市場では価値が付かないでしょうから、なかなか希望額で売ることは難しいでしょう。安く買えるのは利点ですが、売る時の価値もあまりないので、トータルで考えるとあまり金融車はお得ではないのかもしれません。